はじめに
2021.6.5に保護施設からやってきた2匹の猫、黒猫のヌーヌー(♂)とサバシロのピンピン(♀)。2匹の猫と2人の人間たちは毎日を楽しく穏やかに暮らしていました。
2024.1.13、前日に元気・食欲の薄いヌーヌーを病院に連れて行ったところ、リンパ腫(血液のがん)と診断されてしまいました。
すぐにでも治療をしないと2-3週間程度しかもたない命だということを医師より説明されました。風邪か何かだと思い込んでいた私の頭は理解が追いつかず、真っ白になりました。まだ2歳の子です。10年20年と一緒に生きていく心づもりをしていました。理解が追いつかないのに、涙はとめどなく溢れてしまいます。
青天の霹靂でしたが、抗がん剤治療を進める以外の選択の余地は私にはありませんでした。
このブログはそのヌーヌー:通称ヌーちゃんの闘病の記録を残しておこうと思い立ち開設しました。心配で仕事も何も手につかない日々が続いていましたが、文章として残しておくことは、きっと自分の心の整理や客観視につながるでしょう。そして傲慢ではありますが、リンパ腫の猫たちの飼い主たち、そんなどこかの誰かの心の救いや希望に少しでもなれればいいなと思っています。
猫について
ヌーヌー
黒猫のほう。男の子。成猫になっても赤ちゃんの頃の写真と印象が変わらない、ぼんやりとした穏やかで優しい子です。体のいろんなところに白い毛がちらばっていたり、90度の鍵しっぽを持っていたり、爪がしまえず犬のようにチャカチャカという音を鳴らしながら歩いたり、とても個性的で可愛い存在です。初めて会った時は、見つからずソファーと壁の間に自ら挟まって隠れていた、シャイだけど面白い子です。
ピンピン
サバシロのほう。女の子。小さい時はクリームサバシロorパステルサバシロという感じの見たこともない美しい毛色でした。成猫になってだんだん色が変わってもグレーのような茶色のような、不思議でおしゃれな毛色です。保護施設の方から「こんなに賢くて積極的な子は見たことがない」と言われ一度は譲るのを躊躇されたくらいのいい子です。初めて会った時は赤ちゃんだったのに、自分から歩いてそばにきてニャッと挨拶をしてくれました。
ヌーちゃんとピンちゃんは保護施設時代からずっと一緒の相棒です。
人間たちにとって、2匹ともとてもかわいい大切な家族です。
飼い主について
人間2人。どちらも在宅ワークの仕事なので、ヌーヌーの治療と通院を日々なんとかふたりで繋いでおります。ブログを書いている方の人間は、在宅のweb制作業兼漫画家です。
猫のリンパ腫発見を経て読んだ書籍・ブログなど(随時更新予定)
猫がリンパ腫になると、飼い主は様々な情報を必死にかき集めると思います。
希望を捨てたくない気持ちはみな当然です。飛びつきたくなるような謳い文句のサプリメント、素人には難解な治療法やプロトコール、さまざまな体験談やレビュー……しかしGoogleはエビデンスのとれた記事や商品をピックアップしてくれるとは限りません。
そんな中ですが、個人的に私が読んで心の支えにしているものや知見となったものを、参考として載せておきたいと思います。
がんを寛解させている猫たちのブログ
- ミックのガン闘病記
- moi moi moi !!
モイちゃんもガンを寛解させている猫ちゃんです。「丸山ワクチン」という存在を知ったのはこのブログでした。 - 旅するちんあなご 猫のあきた
https://note.com/travelereel/m/md4742706c51e/hashtag/944862
あきたちゃんもガンを寛解させている猫ちゃんです。ヌーちゃんと同じく白血病は陰性なのにリンパ腫を若猫のうちに発症してしまったという同じく稀な猫ちゃんです。飼い主さんのお仕事の状況や若猫だからこそ悩むことも共感しながら読んでおりました。
猫のがんを知るための書籍(アフィリエイトリンクなし)
- 猫のがん~正しく知って、向き合う
猫のなりやすい病気は腎臓病、という認識が覆りました。ヌーちゃんの診断されたリンパ腫もさまざまな部位に発生すること、具体的な治療方法、予後などが書かれております。医師と対話することが多くなると思うので、エビデンスの取れた基礎知識を仕入れたかったです。 - まんがで読む はじめての猫のターミナルケア・看取り
タイトルはつらいですが、ペットを飼うということは自分より早く寿命を迎える生き物と過ごすことです。医師から「治療しないと2-3週間程度しかもたない命」と最初に言われたときに、さまざまな覚悟を再確認するために読みました。 - 猫にいいものわるいもの
2016年の本なので情報は古いです。しかし例えば「ホームセンターなどで買える、がんの猫でも食べて良さそうなものがほしい」というときなどは、ひとつの指標にはなるかと思いました。